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2024/10/04 08:59

日本有数の陶磁器産地である瀬戸で、1893年(明治26年)に初代加藤勝四郎が陶磁器商を始めました。
これがカネ三商店の始まりです。
明治時代以降この地域のやきものは北海道から九州まで日本全国に流通しており、初代加藤勝四郎も陶磁器見本を持って全国をまわっていたそうです。
現在ではカネ三商店は産地問屋の役割を担っています。
産地問屋とは窯元からの商品収集活動を専門にしているような卸売商のことをいいます。
瀬戸・美濃地方は中小零細な窯元が集中的に立地して産地を形成しており、産地問屋はそこで商品を収集し、窯元に代行して販売業務に携わっています。
また、商品の収集だけでなく、外部デザイナー、窯元と協力しオリジナル商品を企画することも産地問屋の役割になっています。
それぞれの窯元が得意な技術、感性を持っており、同じデザインを依頼したとしても窯元毎で千差万別のやきものが出来上がります。
そこが手仕事で作られるやきものの難しさでもあり、醍醐味でもあります。
日々窯元を巡り、やきものについて教えてもらい、熟知する。
そういった産地全体の協力により他にはない商品をつくることができると考えています。